こんにちは。ブラインドママことチャチャです。
福祉推進ボランティアの方に頼まれて講話をしてきました。
視覚障碍者、肢体不自由(車椅子)、聴覚障害の人たちの話を聞いて障碍者を理解してもらおうとの企画で、一人10分程度の話の後、視覚障害や車椅子を体験。
前日に講話する内容をパソコンに書いて、練習。
だいたい10分以内に終わることを確認。
当日、司会者の方が「12~3分お話をしていただきます。」と集まった方たちに言っていた。
(あれっ、もう少し長くお話しできるんだ。)心の声。
時計が見えない私はそろそろ終わるころになるとボランティアの方が私の肩をたたきに来て教えてくれることになっている。
「それでは、チャチャさん、お願いします。」
ボランティアの方に連れられて集まった人たちの前に腰かけて話し始めた。
車の免許の更新時にコンタクトレンズに傷がついたみたいなので買い替えようと眼科に行き、眼圧を計ったら『35と65』という高い数値で先生が「眼圧系が壊れている。」と言い、「片目で目の前に出した自分の人差指が見えますか?」と、聞かれ人差指を見たら、第一関節から上が見えなくなっていて私自身が驚いたこと。
いつの間にかじわじわと眼圧が上がっていてストレスとホルモンのアンバランスから緑内障になっていたこと。
その時、二人目の子供を妊娠していて手術も強い薬も飲むことができず、黒目と白めの間に穴を開けて水を出すという処置をしている間にどんどん見えなくなっていき赤ちゃんが生まれた時には、もう赤ちゃんの顔の1/4くらいしか見えず、目元や口元が部分的に見えるので子供の顔を一つの顔として見たことは無い。
落ち込んだこと、子育ての苦労、やっと立ち直ったけれどやはり子育ては大変だったことなど。
今は子供たちが私の目の代わりになり、よきアドバイザーで、楽しく生活していること。
視覚障碍者の家には音で教えてくれるものがたくさんある。
体重計、時計、電子レンジ、炊飯ジャーなど…。
ここまで順調に話をしていたら、ふいに頭に2カ月前に買った炊飯ジャーのことが思い出された。
(司会者は12~3分話をしてもいいと言っていた。炊飯ジャーを買うときとても苦労したから話しちゃおう。)
最近の電化製品はタッチパネルで凹凸が無いので視覚障害者は困るとか、音声が無いので困るとか、でも、私の買った三菱の炊飯ジャーは音声ナビでお米の50種類もの炊き方を選ぶことができ、おいしく炊き上げてくれて優れものだけれど、値段が高いなどと昨夜の練習に無いことを話しだし、後は私の趣味のダンスのことなど話していたら、肩をたたかれた。
(えーっ、もうそんな時間?!まだ、視覚障害者が困っていて注意してもらいたいことを話していないよお…)心の声。
慌てて、道路を渡る視覚障害者に出会ったら、「信号青ですよ。」とか「赤なので渡れませんよ。」などと教えてくださると助かります。
階段の上り下りをしている時は段数を数えていることがあるので声をかけても無視するかもしれません。その時は見守ってください。
そんなことくらいを慌ててお話して終わりました。
あぁ、炊飯ジャーの話はまずかった。
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